CocomelonとMoonbug Kids – Cartoons and Kids Songsという子供向けのYOUTUBEチャンネルについて調べてみました。
Moonbug KidsはCocomelonと同じ会社?
Moonbug KidsチャンネルにCocomelonの動画があったり、内容が非常に似ているなど関係性のありそうな2つのチャンネル。
調べてみるとどちらもMoonbug Entertainmentという企業がかかわっていました。
Moonbug Entertainmentとは?
設立:2018年
拠点:ロンドン(英国)
収益:約60億円(2020)
直訳すると月の虫ですね。
なんだか神秘的です。
創業者とディズニーの関係
創業者であるRenéRechtman氏はもともと、Webメディアを制作運営するMaker Studios社の経営者でした。
Youtuberとの提携もしており、日本でいうUUUMに近い形態の会社でしょうか。(世界一のYOUTUBERであるPewDiePieもその一人)
時代の流れにのり業績拡大を続けていた2014年ごろ、ディズニー社より買収が提案されます。
この提案は約500億円で同意がなされ、それ以降ディズニー傘下の子会社の統合が進められ、2017年現在のディズニーデジタルネットワーク(DDN)に吸収合併されました。
企業買収と経営者の交代はセットのようなものですね。
RenéRechtman氏は、Maker Studios社を退任しています。
RenéRechtmanとJohnRobsonによって2018年設立
RenéRechtman氏は、子供向け番組の強いメディアのマネージャーであったJohnRobsonと共にMoonbug Entertainment設立します。
2020年ごろにCocomelonの権利を取得
Cocomelon自体は20年近いブランドを持つ子供向けアニメーションです。
Moonbug Entertainment社はこれを買収し、自社のメイン商材とします。
後にNETFLIXなど、有料動画配信サービスとも提携し、チャンネルの人気は拡大していきます。
Cocomelonの歴史
YOUTUBEが公開された翌年1999年にTreasure Studioによってつくられました。
もともとはThatsMEonTVという名前で、子供たちにアルファベットを教えるというミュージックビデオを作製しています。
流れが変わったのはそこから17年がたった西暦2016年。
Pixarsequele3Dアニメーションという新しい技法を使い始めたのです。
最初期から運営していたYOUTUBEチャンネルは、その年初めて100万人を超えることになります。
その後人気は加速し、2019年には4000万、2020年には8000万を超えます。
チャンネル登録者1億人を超える
2021年、Cocomelonは世界で3番目にチャンネル登録者数1億人を超えます。
Moonbug KidsはMoonbug Entertainmentが直接保有するチャンネル
Moonbug KidsはMoonbug Entertainmentの自社チャンネルです。
YouTubeのみならず、Netflix、Hulu、アマプラと有料サービスにも配信。
MyGoというサービスも展開
同様にYOUTUBEではMyGoというチャンネルも運営しています。
これもMoonbug Kidsと似た内容ですね
コロナによるパンデミックによって動画市場が世界を座戦
コロナによるパンデミックは全世界を変えました。
外に出かける頻度は減り、自宅で過ごすことが当然の世の中へと変化しました。
そんな中、動画配信プラットーフォームやチャンネル運営会社は屈指の成長株として注目を浴びるようになります。
ブラックストーングループに支援されたベンチャー企業によって買収される
2021年、Moonbug Entertainment社、とある無名のベンチャー企業によって買収されます。
アメリカニューヨークに拠点を置くブラックストーン・グループに支援されての買収劇でした。
ブラックストーン・グループは総資産2兆円を超えると言われるスティーブン・シュワルツマン氏率いる、世界屈指の投資ファンドです。
敵対的買収ではない
投資ファンドと聞くと印象が悪いかもしれませんが、敵対的、つまりは強引な買収ではないようです。
成長企業への純投資に近いものとしているようです。
創業者であるルネ自身も、買収元トップとディズニー時代から知り合いのようで、経営者として残り続けます。
まとめ
CocomelonとMoonbug Kidsは同じ会社が運営しています。
Cocomelonは世界2位の巨大チャンネル。
運営会社はブラックストーングループに支援されたベンチャーによって買収済み。
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