【ネタバレ注意】進撃の巨人最終回を読んで、なぜエレンは鳥(カモメ)になったのか考察

「進撃の巨人」11年7ヶ月にわたる連載が完結!
完璧な最終回だったと思います。

感想もいいですが、今回はカモメの件について書きます。

※若干ネタバレがあります。

目次

なぜエレンはカモメになったのか

進撃の巨人の最終話は、鳥がミカサのマフラーをなおすシーンで締めくくられます。

ものすごくいいシーンでした。

何といっても1話のあの木の下です。

感慨深いです。

ただ、疑問なのがなぜ鳥なのか?

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イェーガー(Jaeger)にはトウゾクカモメ類という意味がある

エレンの苗字であるイェーガーですが、英語で言うとJaeger、これにはトウゾクカモメ類という意味があります。

https://www.britannica.com/animal/jaeger

英語名はポマリンイェーガー

Pomarine jaegerでトウゾクカモメという意味になります。
他にもpomarine skua、pomatorhine skuaとも呼ばれます。

発音的にはポウマリンのほうが近いです。

トウゾクカモメは海の乱暴もの

この種のカモメは、他の鳥から餌を奪ったり、卵や幼鳥を襲撃します。
まさに盗賊です。

名前が同じなだけ

イェーガーつながりではありますが、そもそも白い鳥でしたし、トウゾクカモメっぽくないです。

鳥籠からの自由

結局、自由になれたって意味なのかもしれませんね。
最終形態も鳥籠みたいでしたし、壁の中での生活も鳥籠のようでした。

やっと自由になれた。
それを鳥籠を飛び出した鳥ということで表現しているのかもしれないですね。

鳥ラストといえば伊坂幸太郎さんの『魔王』

人気小説家伊坂幸太郎さんによる『魔王』という小説も鳥endでした。

『魔王』は勢い、熱狂によって突き動かされる大衆と、扇動する政治家を冷ややかにみる主人公という構図の物語です。

誰であっても、気づかぬうちに自分で考えることをやめ勢いに流され、身近にいる魔王の存在に気づかない。
大衆心理の危うさをテーマに、現代の人間社会を描いた小説です。

パラディ島の人たちはエレンを英雄として崇める

世紀の殺戮者となったエレンですが、パラディ島の住民からしたら究極の愛国者でもあります。
大衆は熱狂し、その勢いは誰にも止められない形相を見せています。

これはある種のファシズム。

『魔王』の主人公が恐れてたいたものが新たに生まれ始めているのです。

マーレも同様

エルディア人を差別し、利用し、非人道的な行いをしたマーレも同様です。
大衆心理によって、何が正しいか考えずに何百年と過ごしてきました。

そしてその付けが、『地ならし』としてそのまま帰ってきたのです。

どうしても見たかった

世界を変えたかったエレンは己を犠牲にして、無理やり世界を変えました。
エレンが見たかった世界、それを実現するのはアルミンです。

鳥になっててでも、見守っていたかったということなのかもしれませんね。
巨人がいなくなっても争いはなくならないと、ネガティブなことをいっていますが、本音はみんなを信じている。

愚かなことを繰り返す人類が、手を取り合って平和を維持する世界。

そんな世界をどうしても見たくて鳥として、世界中を駆け回っているのかもしれませんね。

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魔王は漫画化しています。
ちなみに内容はほぼ別物です(笑)
>>進撃の巨人感想

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