IT系の国家資格で最も身近なものが『ITパスポート』です。
社会人として知っておくべき最低限の教養ともいわれ、非IT系の職種であっても、管理職を目指すのであればぜひ取っておきたい資格です。
今回はその『ITパスポート』に合格するまでの流れを解説します。
そもそもITパスポート試験ってなに?
「ITパスポート」という名前には強い思いが込められています。日本から世界に羽ばたく際に身分を証明するために「パスポート」が必要であるように、IT化が進んだ現代社会に羽ばたくために社会人として必要な基礎的能力を有していることを国が証明する試験(パスポート)として「ITパスポート」が誕生しました。これから社会人となる学生や、いま社会で働く社会人に、ぜひ挑戦してもらいたい試験です。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html
ざっくりいえばIT系の国家試験の入門編みたいなものです。
資格に意味があると言うよりは、この資格を取れる程度の知識を身に着けたことに意味があります。
初級システムアドミニストレータ試験の後継
ITパスポートができる以前には、初級システムアドミニストレータ試験というものがありました。
この初級シスアド試験に、経営学的な側面を足してより実務的なものに近づけた新資格を作ったという経緯があります。
なのでITパスポートは初級シスアド試験の後継的ポジションにいると言われていますね。
試験方式はCBT方式
CBTはComputer Based Testingの略で、最寄りの試験場にあるPCでいつでも試験が受けられるというものです。
私も受けようと思った日にネットから予約して、2週間後ぐらいには受けることができました。
合否もすぐでます。
めちゃめちゃ便利だからもっと拡大してほしい!
ITパスポートの難易度
結論、難易度は低めです。
ただこの低めの意味は、他のIT系資格と比べてという意味なので、文系の大学生がノー勉で受けて合格する可能性は10%ぐらいでしょう。
4択だから、基礎学力があって勘のいい人ならそれだけでいける可能性はあるよ!
合格率は50%
情報処理技術者試験統計資料をみるとだいたい5割ぐらいが受かっているようです。
リンク
最年少合格者は7歳
ニュースにもなっていましたが最年少の合格者は7歳です。
とはいえ、最初に書きましたが誰でも受かるわけではないです。
勉強した人だけが受かります。
この7歳の子がすごいだけです。
合格基準は6割
問題数は全部で100問。
基本的には6割取れれば合格です。
注意点としては、1問10点ではなく、正答率などによって変動するIRT方式がとられているため、必ずしも60問正解すればいいと言うわけではないです。
足切りは各分野3割
ITパスポートは3つの大枠で成り立っています。
◇ストラテジ系
◇マネジメント系
◇テクノロジ系
経営、法律、情報セキュリティ、情報学などなど幅広くあります。
各分野で最低3割の正答率がないとかならず不合格になります。
気をつけましょう!
必要な勉強時間は10~100時間ぐらいで人による
企業で働いていてある程度の社会的知識のある人なら、無勉で受かると思います。
確実に受かりいくとしても、参考書を1週ぐらいで約10~20時間あれば大丈夫だと思います。
実務では使うことない謎用語を覚えるくらいでいいです。
情報系の大学生も同じくらいでいけると思います。
経理的な知識とかを勉強すれば大丈夫です。
全く知識のない人でも100時間あれば確実に受かります。
難しい計算がないのでほぼ暗記です。
参考書を2,3回読んで、過去問やっておけばOKです。
受けてみた感想
まぁまぁ間違えてましたが、一発合格です。
思ったより簡単
問題自体は簡単でした。
100問という問題の多さが辛かったぐらいですね。
知識というよりは、ちゃんと文章を読まないと正解がわからなかったりするので疲れました、、、、(途中で読むのが嫌になって1時間たたずでちゃいました)
※簡単といってもたぶん10~20時間は勉強したと思います。
実務的かというとそうでもない
この資格を取ったから実務でも使えるかというとそうでもないと思います。
ほとんどいらないかなと思っちゃいました笑
特に△△を○○と呼ぶみたいなやつって、べつに呼ばなくてもいいだろって思います。
あとやたら英語の頭文字を取りたがるとかですね。
プログラミング学習には全く役立たない
プログラミング的な問題もありましたけど、実質意味ないです笑
なぞなぞに近いです。
プログラミング入門としてはちょっといただけないですね、、、
プログラミング=だるい
っていう悪いイメージを与えるだけの問題な気がする
でも管理職につきたいなら取ったほうがいい
正直この資格に意味はないと思います。
ただ最低限の知識を得られるという目的では最適です。
特に管理職につかれる方は取っておくと、のちのち役に立つと思います。
むしろこの程度の知識がないのに管理職をやるなって話ですよね(笑)
全業種に言える話です。
個人的にはハード関係が結構勉強になりました。
意外とメモリとかCPUの正確な意味って知らなかったんですよね。
おすすめ参考書
個人的には↓がおすすめです。
本屋さんでいろいろ見て選んだんですけど、一番わかりやすかったです。
シンプルで無駄がないですし、練習問題も載ってますし、ちょうどいいです。
試験を受けた感じ的にも、これ2,3回読んでおけば誰でも受かると思います。
単語集もあるので、試験前に一気に覚えて紙に書き込めば10問ぐらいはそれでとれます(笑)
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