この記事では
- ネットの速度との関係
- IPv4とIPv6とは?
- IPv4とIPv6の違い
- PPPoEとIPoEとは?またその違い
上記についてわかりやすく解説します。
本当に速度が上がる?
実際速度はあがるのか?
IPv6で速度は上がります。
正確に言えば、IPv6を利用することで、接続方式を従来のPPPoEではなく新しいIPoEで利用できるため速くなるということです。
実は速度はおまけみたいものであって、本来のIPv6の目的はアドレス数の枯渇対策やセキュリティ対策にありました。
でも結果的には個人差はあれど、速くなると思います。
IPv4とIPv6

そもそもIPアドレスとは?
まずIP(インターネットプロトコル)は、ネット上で接続された機器同士(例えばパソコンやスマホなど)がデータをやりとりするための方法を決めている規約のことです。
IPアドレスは、通常インターネットに接続している機器に付いている識別番号のことをいいます。
ルールに沿った番号、簡単に言えばネット上の住所みたいなものです。
IPv4とは?
IPv4はIPの4代目のこといいます。
1981年からスタートして、90年代に普及、現在も引き続き使用されています。
IPv4ではIPアドレスを32ビットのデータとするので、アドレス総数は2の32乗個、42億9496万7296個が利用できました。
しかしご存じの通り、世界の人口は43億を優に超えています。
そこで次のプロトコルとして注目されたのがIPv6です。
IPv6とは?
IPv6は6代目のプロトコルです。(5はあるけど一般利用されなかった)
IPアドレスを128ビットのデータとするので、アドレスは約340澗(澗は10の36乗)個もあります。
ここまでくると枯渇すること自体はありえません。(郵便番号も平成10年に増えましたよね。そんな感じです)
IPoEとPPPoE

PPPoEとは?
PPPoE(PPP over Ethernet)とは、その名の通りPPP(Point-to-Point Protocol)をイーサネットに応用した接続方式です。
簡単に言えば普通にネットを繋げる時にやっていることがこれです。
そもそもPPPとは?
Point to Pointで2点間、Protocolは約束事。
皆が好き勝手通信していたら成り立ちませんよね。
通信にもルールが必要であって、PPPはあっちとこっちで、つまり直接つながる2点間の通信をする際の決め事を意味します。
ダイヤルアップ接続やISDNなど電話回線を使った接続に使われました。
イーサネットはLANケーブル
イーサネットとは通信規格の1つで、有線規格、一般的にはLANケーブルを指します。
会社ごとに差込口が違うと大変ですよね。
そういった手間を省くために統一されています。

LANはLocal Area Networkの略称だよ。
内部ネットワークに使わているよね。
つまりPPPoE方式とは?
個人とプロバイダの2点間をローカルネットワーク上でつなぐ方式といえます。
回線業者が回線を引き、個人とプロバイダを繋げますよね。
プロバイダにアクセスする必要があるので、PWとIDを入力しないといけませんよね。
私たちが普段やっていることが、PPPoE方式です。
IPoEとは?
IPoE(IP over Ethernet)とはその名の通り、イーサネットから直接インターネットにつなげる方式です。
ネイティブ方式とも言われます。
新しく作られた方式で、接続設備の大容量化、通信設備に関してゆとりを持たせた設計によって、安定した通信を実現できるとされます。
PPPoEのように一度プロバイダの用意した装置を経由しないため、遅くなる原因、いわゆる混雑を防ぐことができます。
実際にスピードが上がるわけではなく、本来出せるはずのスピードを出しやすくする効果があるわけです。
また、IPv6のみに対応しているため、IPv6=高速化が成り立っているのです。
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おわりに
IPv6=高速化のようにいわれていますが、ちょっと違うんですね。
その点に気をつけてプロバイダを選びましょう。
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